メガマックの次は?
メガマックというのは、ご存じマクドナルドの期間限定特製品の名前である。
普通のハンバーガーに挟んであるビーフパティを2枚にしたビッグマックはずいぶん前から通常のラインナップとして登場していた。でもこれではまだインパクトがたりなかったらしい。メガマックは、間に挟んであるビーフパティを4枚にし、これ一個で754キロカロリー。チャーハン1杯分、野球のピッチャーが1試合に消費する量と同じカロリーだそうだ。
メガロポリスという言葉がある。これは、超巨大都市圏または巨大都市という意味。もともとは首都や国の政治経済の中心となるような大きな都市をメトロポリスと言った。メトロはギリシャ語のmetera、「母」から来ている。英語で言えばmather cityといったところだろうか。その大都市をさらにつなげて広がる都市圏として、都市を意味するpolisに、これもギリシャ語のmegar、「巨大な」という言葉をかぶせてつくられたのがメガロポリスだ。フランスの地理学者、ジャン=ゴットマンという人が言い出した。
メガマウスというサメの一種もいる。全長5メートル、重さ500キログラムにも達する大きな魚だが、とにかく口が巨大で、その大きさをあらわしてメガマウスと名付けられた。太平洋やインド洋など熱帯から温帯に生息し、プランクトンを食べ、昼は水深100~200mにいて、夜間浅いところまで浮上してくるという。
メガバンクと言う言葉も同じように、昨今の銀行合併によって生まれた超巨大な金融組織を指す。
メガマックも、そのボリュームと巨大さからメガと言う言葉を接頭詞に選んで命名されたのだろう。しかし、見たところそのボリュームに比べて、値段がいかにもリーズナブルだ。ビッグマックより70円高いだけの350円という値段につられて、筋金入りのケチンボの息子が早速食べてきた。
感想は、「ぱさぱさしてうまくない」の一言。もともとマクドナルドのハンバーガーってビーフパティがボール紙みたいでそんなにうまくもないものだというのは知っていたけれど、それが4枚重なってもやっぱり味は同じだったと言うことか、と変なところで感心してしまった。
ところで、メガと言う言葉はメガマックやメガマウス、メガバンクなどに使われている意味の他に、数量の単位としての意味がある。千の単位がキロ、メガはその2乗の100万に当たる。3乗の10億はギガとなる。
だから、メガマックの上はギガマックだ!などと言ってビーフパティを8枚挟んだハンバーガーをつくって喜ぶやつがいるのではないかと思っていたら、やっぱりいたので苦笑いしてしまった。これである。
やってやったぜギガマック
http://blog.mantiddesign.com/2005/12/diary_20051221_wed.html
しかし、この御仁、6枚のビーフパティを挟んでギガと称して喜んでいるところを見ると、あきらかに文化系の人間らしい。ビッグマックのビーフパティ2枚をキロマックとするなら、メガマックのビーフパティ4枚は、キロマックの2倍ではなくて2乗になる。だから、ギガマックはビッグマックのビーフパティ2枚の3倍である6枚ではなくて3乗の8枚にならなければならない。この勘違い、というか無教養は嘆かわしい。
それはさておき、そうなれば当然、ギガマックの上は何になるのか、と言う方向に話が進まないではいられない。それが自然の摂理というものである。
SI(国際単位系)では、ギガの上はテラ。だからギガマックの上はテラマック。2の4乗つまり16枚のビーフパティがバンズの間に挟まれる。漢字変換するとギガマックは戯画マック、テラマックは寺マック。寺マックを食べたらカロリーオーバーで、即お寺行きという冗談にも使えるだろうか。
で、これまた当然のことながら、さらにその上は何かということになるはずだ。国際単位系では、K(キロ) M(メガ) G(ギガ) T(テラ)の先は、P(ペタ)E(エクサ)Z(ゼタ)と続き、Y(ヨッタ)でおしまいになる。つまり国際単位系では、2の8乗の256枚のビーフパティを挟んだヨッタマックでおしまいである。
この先は無いのか、とこれまた当然のことながら考える人が出てくるに違いないが、心配しなくても大丈夫。漢数字の単位系には、ちゃんとその先も用意されている。
その単位名を列記すると、下記のようになる。
一 十 百 千 万 億 兆 京 垓 禾|予 穰 溝 澗 正 載 極 恒河沙 阿僧祇 那由他 不可思議 無量大数
(注:「禾|予」は編が「禾」造りが「予」で構成された漢字を示している)
万までは10倍づつ、万以上恒河沙までは万進、恒河沙以上無量大数までは万万進だ。なんとまあものすごい概念であることか。古来からこういう単位大系があったということに、おもわず襟を正したくなってしまう。漢数字は偉大だ。
しかし、最後の方の「恒河沙」、「阿僧祇」、「那由他」なんてのは、もう、なんのことやらわけがわからない。実際、わけがわからん想像もできないと言うことで、その後の「不可思議」や「無量大数」という単位名が付けられたのじゃないだろうか。ここまでくると、その数字の大きさを想像するだけで、あたまがくらくらとしてくる。
こういう単位のマックをつくって遊んだやつはいないかと検索してみたら、やっぱりいた。これである。
肉22枚挟んだら何マック?
http://www.eonet.ne.jp/~ddr-koji/22mac/22mac.html
この連中もやっぱり単位のなんたるかを理解していない。いったい日本の教育はどうなっているのだ?
こういう遊びをやるノリの連中というのは文化系に限られているのだろうか。決してそんなことはないとおもうのだが、なんだかちょっと寂しい気分におそわれてしまった。


寂しい気分のところ申し訳ございませんが、
腹いっぱい、笑わせてもらいました!!!
単位の勉強にもなれば、
文字の誕生の意味もわかるし、
それに、カロリーのこと、
考えてもいなかったから、
およよよよ(@@)と驚きもあったし!
それにしても、参考文献(?)も、
これまた、
よく見つけましたねー(#´艸`)プププ
やっぱ、実験している人が、いるもんですね!
今日の作文は、面白かったー!!
まるで、トリビアの泉みたい!!!
投稿: くま | 2007年1月27日 (土) 14時45分
くまさん、
ちょいとネットを検索したらいろいろ出てきたので、つい書いてしまいました。
しかしねー、みんな考えることは同じなんですねー。
くまさん、ほんもののギガマック食べてみてはいかがですか?
投稿: skt48 | 2007年1月27日 (土) 15時19分